仔馬の季節な理由

Weekend Horseman

2010年03月22日 06:20

この季節は、馬にとっては出産の季節です。
阿蘇の牧場に遊び行ったら、
こちらも、10日ほど前に一頭の仔馬が生まれてました。
こちらは、近日中にあと3頭出産予定です。




写真は、KIDとToriciaの仔馬です。

では、なぜ、この時期に馬の出産が多いのでしょうか?
それは、春には、気温も暖かくなり、野原は新緑になり
草食動物達にとって、仔馬を育てる上で、良い季節だからです。

ですから、草食動物達は、生まれた仔馬を育てる上で
合理的な時期に出産出来るように、
雌馬が繁殖期を調節し、雄馬を受け入れる時期を
制限しているのです。

このような、ある特定の季節に繁殖性を示す動物を
季節繁殖動物と呼んでいます。

馬の場合、妊娠期間は、約11ヶ月ですので、
春から夏と1日の日照時間が長くなっていくと
雌馬に発情が現れるようになります。

一方、羊や山羊は、妊娠期間が約5ヶ月間なので、
秋に恋の季節を迎えます。

日照時間が長くなっていくと
馬の発情が誘引されるのは、
目からの光の刺激が多くなることによって、
ホルモンの活動が活性化するからだそうです。

この事を利用して、競馬界では、
同じレースに出場するなら、
やはり、少しでも早生まれの方が
有利であると言うことから、
ライトコントロールによって、
馬の発情時期を調整して、
出産の時期を早めているそうです。

早めるか、遅らすかの違いはありますが、
考え方は、電照菊と一緒ですね。
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