阿蘇が燃えた日
昨日は、阿蘇の野焼きでした。
阿蘇のすばらしい草原の景観は、自然に形成されたものではありません。
長年の、人々の努力によって維持されているのです。
山火事ではありません、野焼きです。
枯れた草原が、燃えていきます。
焼け野原
阿蘇では、年に1度、野焼きが行われます。
野焼きの目的は、
草原に火を入れる事で、
牛馬のえさとなるススキやネザサなどの芽吹きを促し、
ダニを駆除し、森林化を抑えるという事です。
もし、野焼きを行わないと、
4〜5年も経過するとススキが堆積します。
サルトリイバラ、アキグミ等が繁茂し、
草原は姿を変え畜産的土地利用ができなくなり、
結局は土地は放任され、いずれは森林化してしまい
阿蘇の景観も変わってしまいます。
また、いったんススキが堆積してから、野焼きをすると
火力が強すぎて、手に負えなくなるそうで、
そういう意味からも、毎年行われる野焼きは、
山火事被害の抑制にも貢献しています。
動画は、Youtubeから、「阿蘇の野焼き」の映像です。
1分間隔のタイムラップスで撮影されていますので、
徐々に、山が黒く変化していく様子が良くわかります。
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