先日、Saga International Balloon Fiesta で
気球教室に参加してきましたので、内容を紹介。
熱気球は、大きく分けると、Envelope(球皮)、バーナー、バスケットの3つで構成されています。
1.Envelope(球皮)
これは、気球の本体ともいうべき部分で暖かい空気を溜めて、浮力を得るためのものです。
通常、ティアドロップ型(涙滴型)の形状をしています。
空に浮かんでいるときは、一つのティアドロップ型の風船のような形ですが、
実は、球皮の天頂部は塞がって無くて、熱気の排出口(写真)があります。
でも、このままでは球皮に熱が溜まらないので、
通常は、パラシュートリップと言うもので塞いで熱を溜めます。
下の写真は、膨らんだ状態の気球の内部ですが、
排出口のある球皮の天頂部は、
パラシュートリップで塞がれた状態になっています。
このパラシュートリップとつながってる、リップラインを引くことにより、
球皮とパラシュートリップの間に隙間が出来て、
熱気の排出システムとして機能するようになっています。
球皮を膨らませるには、
まずは、扇風機で、球皮に空気を送り込みます、
次に、バーナーの熱で空気を暖めます。
すると、球皮の中の空気が暖まり、球皮が膨らんでいきます。
2.バーナー
バーナーには口火となるパイロットバーナー(種火)のほか、次の2つの燃焼装置があります。
今回は、実際にバーナー操作を体験させていただきました。
メイン・バーナーは、ガスを強制気化して燃焼させるため、
火力が大きく、音も大きいですが、炎は透明であまり見えません。
ウィスパーバーナーは、名前の通り「静かにささやくバーナー」でサイレントバーナーとも呼ばれます。
こちらは、ガスを強制気化せずに燃焼させるため、
メイン・バーナーに比べて音は静かで、炎の色は赤橙色に見えます。
熱気球は、これらのバーナーとリップラインを操作することで、気球の高度を操作できるのです。
ちなみに、横方向は、風まかせです。
空気の流れを読むことが大切だそうで、ある意味、社会生活とよく似てます。
3.バスケット
バスケットは籐や柳製でできていますが、
軽量化とハードランディングの衝撃吸収性の為だそうです。
このバスケットの中に、パイロットやガスボンベが乗っています。
私も以前、カッパドキアで熱気球に乗りましたが、景色ばかり見ていて、
熱気球本体の構造については、ほとんど知りませんでした。^_^;