「大倉コレクション」特別展

Weekend Horseman

2018年11月27日 23:05

九州国立博物館に行ってきました。


平成30年10月2日(火)〜 12月9日(日)の間
父・喜八郎氏と息子の喜七郎氏によって大倉集古館に集められた
大倉コレクションが展示されています。




【第1章 日本美術の王道】

明治維新後、廃仏毀釈で仏像が海外に流出する中、
多くの仏教に関する品が、大倉喜八郎氏によって収集されたそうです。

江戸時代はキリスト教弾圧、明治に入ると、仏教弾圧と
時の権力者は、自分たちに都合の悪いものには蓋をするという考え方は、
いつの時代もあまり変わりませんね。(悲)

今回は展示物の中から、私が興味を持ったものをいくつか紹介します。
(注)今回、掲載している展示物の写真は、
九州国立博物館より、ブログ掲載用に提供されたものを使用しています。


・乗興船 / 伊藤若冲

私は、若冲の色彩鮮やかで緻密な動植物の絵が大好きですが、
これは、淀川沿いの情景を「拓版画」という技法で、見事なぼかしを使いながら、
強烈な黒い空、淡い灰色の川というモノクロの世界で表現しています。
さすが、若冲ですね。すばらしい!

・銹絵寿老図六角皿 / 尾形光琳・乾山合作
江戸時代・18世紀

弟・乾山の六角形の陶器に、兄・光琳の寿老の絵が
京らしい洗練された雰囲気を作り出しています。

・短刀 銘・則重

・自在(鯉・蝶・蟹・蟷螂)置物

鎧兜を作る甲冑師たちの作品で、体節・関節の部分を動かすことが出来るように作られています。
日本の職人技には、いつも驚かされます。

【第2章 アジアに開いた眼】
この章では、喜八郎氏がアジアで収集した仏像や仏具が展示されています。
・アジアで収集した仏像

これらの展示物から、喜八郎氏の交友関係の広さがうかがい知れます。

【第3章 日本から世界へ(ローマ日本美術展)】
この章は昭和5年(1930)イタリアで開かれた
「ローマ日本美術展」を模した作りになっています。
息子・喜七郎氏はその経費を負担して、日本の伝統美を海外に紹介したそうです。

横山大観の「夜桜」を見る事が出来ます。
ちょっと、季節が違いますが・・・
今なら、九国博で夜桜見物出来ますよ。
飲食禁止ですけど・・・(笑)


実は、特別展期間中に、展示物の入れ替えがあるんですが、
これが、けっこう悩みの種だったりします。
近ければ、何度か訪れれば良いのでしょうけど・・・
離れていると、そうもいきませんので、
九国博に行く時期をいつにするかを検討しなければなりません。
あれも見たいし、これも見たい・・・うっ~(悩)

今回は、後期にしましたが、
でも、期間限定の「普賢菩薩騎象像」も見たかった。(悲)

帰りに、大宰府天満宮に寄ってきましたが、
相変わらず・・・インバウンド観光がすごいですね。


先日、テレビで池の水抜きをやってましたが、
残念ながら、池の水がきれいになってる様には感じませんでした。(悲)

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