自然を楽しむアウトドアライフ

本日は、馬と乗馬のお話です。

現在、人の傍で生活している馬は、
そのほとんどが人為的になんらかの使役目的で生産されたものです。
一般的に、このような動物は使役動物と呼ばれています。

例えば、競馬で有名なサラブレッド(Thoroughbred)と言われる品種は、
そのルーツを遡れば、わずか3頭のスタリオンにたどりつきますが、
現在では、毎年、世界中で11万頭も生産されているそうです。

その一方で、昔は、多くの農家で飼育されていた農耕馬は、
その仕事を農耕機械に取って代わられ、
今では、農家で農耕馬を見かけることは、大変少なくなっています。

このことは、
「馬という動物は人間に必要とされることで、その種の繁栄を築いてきた。」
と言えると思います。

しかしながら、これは裏を返せば、
「人間が必要としない馬は、その生存さえ危ぶまれる。」
と言うことでもあるのです。

競走馬でも、レースで勝ち残り頂点に立つような馬は、
次の世代にDNAを残すことになります。
でも、残りのほとんどの馬は、なにかしらの第二の馬生を歩むようになります。
大型動物である馬にとっては、犬や猫のように人間に愛玩されることで
生き残ることは、非常に難しいことなのです。

そこで、
生き残りの為の一つの手段として、
乗用馬への転身という道があります。

乗馬に用いられる馬は、元競走馬だけではなく、
もちろん、最初から乗馬を目的に、生産される馬達も沢山います。
また、しっかりと調教を行えば、Ponyから重種の馬まで、いろんな品種で乗馬は可能です。

馬術競技に出場する場合は、それぞれの競技種目に適した品種が用いられます。
イングリッシュ系の乗馬では、サラブレッドやアラブ、KWPNなどの品種が多く

ウェスタン系の乗馬では、クォータホースなどの品種がよく用いられています。